世界的に大人気で日本を代表するコンテンツとなっている「漫画」。そんな日本の漫画は、推定で約20万から30万タイトルあるとされていますが、その作品たちの中で最も多く売れた漫画は何なのでしょうか。
日本の漫画は日本国内のみならず、世界各国で数多く出版されており、全世界での累計発行部数が公表されている漫画も多く存在します。そんな全世界累計発行部数をランキング化すると、どの作品が世界的に人気があるのかが見えてきます。
今回は、2024年(令和6年)7月時点の全世界累計発行部数TOP10を紹介します。
なお、全世界の累計発行部数か国内のみの累計発行部数か判別できない作品があるため、その作品は判明している累計発行部数を掲載しています。
歴代日本漫画全世界累計発行部数ランキングTOP10
第10位
『鬼滅の刃』1億5000万部(電子版含む)
※国内累計:1億5000万部、海外累計:不明
作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:2016年(平成28年)
少年・竈門炭治郎を主人公とする鬼と化した妹を人間に戻すために鬼と戦う姿を描いたバトル漫画。
第9位
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』1億5650万部
※国内累計:1億5650万部、海外累計:不明
作者:秋本治
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:1976年(昭和51年)
東京都葛飾区亀有公園前派出所に勤務する両津勘吉を主人公とするその同僚や周辺の人物が繰り広げるドタバタ人情劇を描いたギャグ漫画。
第8位
『SLAM DUNK』1億7000万部
※国内累計:1億2000万部、海外累計:不明
作者:井上雄彦
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:1990年(平成2年)
不良高校生・桜木花道を主人公とするバスケットボールを通して挑戦と成長を描いたスポーツ漫画。
第7位
『ブラック・ジャック』1億7600万部
※国内累計:4564万部、海外累計:1億3036万部
作者:手塚治虫
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
連載開始:1973年(昭和48年)
無免許の天才外科医・ブラック・ジャック(間 黒男)を主人公とする法外な治療費を請求しながらも様々な難病や治療不可能と思われる患者を救っていく姿を描いた医療漫画。
第6位
『NARUTO -ナルト-』2億5000万部
※国内累計:1億5300万部、海外累計:9700万部
作者:岸本斉史
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:1999年(平成11年)
落ちこぼれ忍者・うずまきナルトを主人公とする里一番の忍である火影を目指して仲間たちと共に数々の試練を乗り越えながら成長していく姿を描いたバトル漫画。
第5位
『DRAGON BALL』2億6000万部(完全版・新装版含む)
※国内累計:1億6000万部、海外累計:1億部
作者:鳥山明
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:1984年(昭和59年)
少年・孫悟空を主人公とする七つの球を集めるとどんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールを中心に展開する冒険を描いたギャグ漫画(バトル漫画)。
第4位
『名探偵コナン』2億7000万部
※国内累計:1億4900万部、海外累計:不明
作者:青山剛昌
出版社:小学館
掲載誌:週刊少年サンデー
連載開始:1994年(平成6年)
江戸川コナン(高校生探偵・工藤新一が幼児化させられた姿)を主人公とする自身を幼児化させた組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく推理漫画。
第2位(同率)
『ドラえもん』3億部(シリーズ累計)
※国内累計:2億5000万部、海外累計:不明
作者:藤子・F・不二雄
出版社:小学館
掲載誌:よいこ、幼稚園、小学一年生、小学二年生、小学三年生、小学四年生、小学五年生、小学六年生、てれびくん、小学館BOOK・小学生ブック、別冊少年サンデー、増刊少年サンデー、月刊コロコロコミック、ドラえもんクラブ
連載開始:1969年(昭和44年)
22世紀の未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんを主人公とする勉強もスポーツも苦手な小学生・野比のび太とともに繰り広げる日常生活を描いたSF漫画。
第2位(同率)
『ゴルゴ13』3億部(シリーズ累計)
※国内累計:3億部、海外累計:不明
作者:さいとう・たかを
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミック
連載開始:1968年(昭和43年)
超A級スナイパー・ゴルゴ13(コードネーム)を主人公とする世界中から受ける様々な暗殺依頼を描いたハードボイルド漫画。
第1位
『ONE PIECE』5億1000万部
※国内累計:4億1000万部、海外累計:1億部
作者:尾田栄一郎
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始:1997年(平成9年)
海賊王を夢見る少年・モンキー・D・ルフィを主人公とする仲間たちとともに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を探す冒険を描いたバトル漫画。
まとめ
いかがだったでしょうか。
1位は国内累計発行部数と同様、『ONE PIECE』でした!
また、2位との差が2億1000万部の大差というのも驚きですね!
ちなみに『ONE PIECE』は、「Most Copies Published For The Same Comic Book Series By A Single Author(最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ)」としてギネス世界記録を達成しており、外国のコミックを含めて名実ともに世界歴代1位の作品でもあります。
また、国内累計発行部数ランキングと比べると、『美味しんぼ』がランク外となり、『ブラック・ジャック』がランクインしている以外は、同じ作品がランクインしているのも特徴ですね。
日本で人気がある作品は海外でも人気があるとも言えますし、また、母国・日本の市場規模の大きさが際立つ結果とも言えるでしょうか。
今後も漫画・アニメなどの様々なランキングや、特定の作品のマニアックなまとめ記事など、随時掲載していきます。
ぜひ、ご覧ください!